雨の日のソロツーリングは修行なのか。。。

趣味の話

こんにちは。自分と家族の時間を大切にする専業主夫になったKappa.です。

2022年11月17日。大学同期のO君からLINEで「勤続30年の5日連続休暇がとれるんだけど、一緒に九州か伊勢にでもツーリング行かんか?」と連絡が入りました。GB350が10月中旬に納車されて以降、日帰りツーリング中心でまだ700km程度しか走っておらず「俺、大丈夫か?」と迷ったのも一瞬のことで、家族の了解を得てからあっという間に九州ツーリングが決定しました!

初めてのロングツーリングに行くことに加えて久しぶりに旧友に会えることも相まって、久しぶりにワクワク感を味わいました。

でも俺、冬の装備を全く持っていない。。。買わねば!

ということで、リアルショップでサイズ感を確認したうえで、以下を楽天市場で購入。

 ジャケット:コミネ製 秋冬用プロテクトウインターパーカ(JK-589) 15,903円
 グローブ :コミネ製 電熱グローブ(08-215)           13,553円
       コミネ製 電熱グローブ専用電源セット(EK-207)     6,750円

高価なものを見たらキリがないので、身体を温められて転倒時に防護できるもの、という視点で商品を厳選して、リーズナブルな仕上がりを目指しました。

注文を終えた翌日、O君から「身内に不幸があり、行けなくなった」と連絡が入ったんです。
仕方ないよね、またの機会に。。。

仕方ない。仕方ないんだけど、この盛り上がったKappa.の心をどう鎮めるか。。。
そんな時、妻が「一人で行って来たら?」と言って背中を押してくれたんですよね。

初めてのソロツーリングが決定しました。

居住地より南に位置していてなんとなく暖かいイメージのある和歌山に行くことにしました。
出発は11月28日。熊野大社、那智の滝などを巡って、マグロを食べてこよう!の一泊旅に決定です。
全国旅行支援を利用して宿泊地は那智勝浦の「お宿 はな」を予約。往路は海沿いの道、復路は新宮から十津川村を通って五條まで抜ける道を走るコースにしました。

頭の中では晴天の国道を心地よく走っているKappa.のイメージが湧き出ています。

ロングツーリングだとスマートフォンのUSB電源もいるよね~。サイドバッグも買っとく?
ということで、以下をAmazonで購入しました。

 電源ユニット:デイトナ製 電源4系統一括管理 D-UNIT(98830)   2,180円
 電源ハーネス:デイトナ製 GB350用電源取り出しハーネス(25617) 1,080円
 USB電源:デイトナ製 USB-A×2ポート 5V/4.8A USB電源(98438) 3,260円
 サイドバッグ:KEMIMOTO製 10Lサイドバッグ(KM802)      6,967円
 金具:デイトナ製 サイドバッグ用サポート金具(16888)       8,840円

毎日のように天気予報をチェックしていましたが、見るたびに悪化していきます。曇り時々雨、曇りのち雨、雨。。。 遂には、二日目は雨が100%降る予報になってしまいました。。。

冬の冷たい雨が降るの中をバイクで走るなんて。修行ちゃうんやから。。。ん?修行?

これから一人前のバイク乗りになるための修行だよね~。なるほど。こう考えると腑に落ちるよね。雪が降るわけでもないしさ。いや~、良い雨になりそうだ!

Kappa.を含めて、人間とは自分にとって都合の良いように捉え方を歪めることのできる生き物なのです。

修行とはいえ、危険が想定される山道を走るのは雨が降る確率の低い初日に変更し、下記ルートを走ることにしました。

 往路:自宅⇒国道170号⇒国道310号⇒五條市⇒国道168号⇒新宮市⇒国道42号⇒那智勝浦新宮道路(バイパス道路)⇒那智勝浦町

 復路:国道42号⇒すさみ町⇒紀勢自動車道(無料)⇒田辺市⇒国道42号⇒和歌山市⇒国道42号⇒岩出市⇒京奈和自動車道(無料区間)⇒かつらぎ町⇒国道480号⇒和泉市⇒自宅

11月28日月曜日。妻と娘を会社と学校に送り出してからの出発となります。天気は薄曇りといったところでしょうか。今日の気温は20度まで上がるとのこと。シートにツーリングバッグを括り付けて、スマートフォンでお気に入りの音楽をスタートさせて、9時30分に出発することができました。

五條市で国道168号に入ります。国道168号は既に五條市から新宮市までつながっていますが、現在は細く曲がりくねった山道ですので、現在は事業中となっていますが将来的には全長約130kmの五條新宮道路(高規格道路)として生まれ変わる予定になっているようです。走っているといたる所で工事が行われていました。個人的には曲がりくねった道も嫌いではありませんが、事故のリスクや移動時間がかかってしまうデメリットを考えると、高規格道路が完成するのが楽しみになりますね。

益々天気が良くなってきます。途中、「道の駅 吉野路大塔」に立ち寄ったり晩秋の景色を楽しみながら走ります。

谷瀬の吊橋にも立ち寄りましたが残念ながら11月28日から渡ることができなくなっていましたので遠景の写真を撮影しただけで離れました。
 写真の真ん中あたりに細く吊橋が写っています。

パノラマで撮影した写真も掲載しておきます。

少し早めに「道の駅 十津川郷」で昼食をいただきました。併設されたレストランで食べようかと思いましたが、売店で十津川近辺の材料を混ぜ込んだ炊き込みご飯を見つけたので、イートインコーナーで食べることにしました。有名な料理人が作った料理のようにはいきませんが、窓から降り注ぐ暖かい日差しを浴びながら見る川の景色を調味料にして食べると、一味違う炊き込みご飯になったように思います。

明日が雨なのは間違いだったのではないかと思うほどの快晴。
ソロツーリングに来てよかったなぁ、としみじみ思うKappa.なのでした。

山と川の綺麗な景色を見ながら、ゆっくりと山間の道を心地よく走っていると、時々自動車やバイクが追いついてきます。お先にどうぞ!と譲ると、自動車はハザードを点滅させて、バイクは片手をあげて追い抜いていきます。 急がない旅っていいなぁ。

新宮に入る前に熊野本宮大社に立ち寄ってお参り。(色々と心の中でつぶやきましたよ)
  

那智勝浦新宮道路を走って「お宿 はな」に到着したのが15時20分頃。写真を撮り忘れましたが、普通の民家の玄関に暖簾が揺れているような宿でした。ごめんください!と声をかけても誰も出てきません。張り紙がされていて「チェックインは16時以降。荷物は鍵付きのロッカーに預けられます」とあります。那智の大滝は往復で20分程度の距離なので、荷物を預けてチェックイン前に行くことにしました。

那智の大滝。大木の杉に囲まれた道を5分程度歩くと大滝が見えてきます。今日の水量は多い方なのか少ない方なのかわかりませんでしたが、滝の落差は見ごたえがありました。
 

滝とは反対側の山を見上げると熊野那智大社が見えます。そこそこ遠いように感じましたが、入口を見ると60歳台、下手をすると70歳台のお年寄りが下りてくるのが見えました。「疲れた」と言っている声も聞こえましたが、表情は笑顔で満たされていました。53歳のKappa.なら軽く登れるでしょう、と高をくくって登り始めましたが、登れども登れどもゴールにたどり着きません。十分な防寒対策をしていたことが裏目に出て、暑くて仕方ありません。途中にベンチがありましたのでひと休憩。バイクジャケットとダウンベストを脱いで汗をぬぐいます。持ってきたペットボトルのお茶を飲み干して再出発し、最後の石段を上ると熊野那智大社の本殿が見えてきました。
 

苦労してたどり着いてみると、ありがたみも増すというものです。
いやぁ、疲れた!

下で見かけたお年寄り達は本当に健脚ですよね。。。
そういえば彼らが手に持っていた杖は本格的な山登り用のステッキであったような。。。

宿への帰り道は、汗が冷たく寒さも感じましたが達成感で心地よくもありました。

チェックイン時に温泉かけ流しの風呂を予約。30分貸切です。汗を流し、ゆっくりと温泉に浸かって筋肉を弛緩させた後は夕食です。クーポン券(1,000円×3たので、迷わずに直行しました。

紀伊勝浦駅の海側に行くと商店街があります。まだ18時になっていない時間帯なのに店はほとんど閉まっています。「いちりん」に着いて中を覗くとお客さんで賑わっています。カウンターに1席空いていることを確認して店に入ると案の定その席に案内されました。

Kappa.が座った後にも次々とお客さんが来店し、テーブル席(何席かは予約席)が埋まっていきます。間に合わなかった客は店主に満席であることを告げられて帰っていきます。

瓶ビールと共に出てきた付け出しは見たことのない貝を煮たものでした。主人に貝の名前を聞くと「私らは”磯もん”と呼んでます」とのこと。磯に行ったらよく採れる貝なのかぁ。
 瓶ビールと磯もん(貝)

メニューを見ながら順次頼んでいきます。一応、ご当地もん狙いです。
 もずく
 刺身三種盛り(マグロ、金目鯛、タコ)
 マグロ胃袋の生姜煮
 サザエのつぼ焼き
 うでもの(クジラの臓物らしい 茹でてあり薄味がついている)

追加で頼むかどうするか、自分の胃袋に打診しているときに3人組の客が来て、店の人がカウンター席を融通しようとしていたので、追加注文せず帰ることにしました。〆て4,250円。美味しくいただきました!

ほろ酔い気分で宿に到着し、テレビを見ながらGパンを脱いでいると、ふと悲しい事実に気づいたんです。。。全国旅行支援で貰ったクーポンを使い忘れたことを。。。

まぁ終わったことは仕方がない。明日の朝ごはんで使えばええわい、と予定していた店を確認すると、なんと火曜日が定休日ではありませんか!平日の観光地は人が少なくて良いのですが、当たり前のことながら、観光客が少ないときにお店は休むんですよね。教訓になりました。

さてクーポンをどこで使ったものか。。。雨降りなので評判店には入りにくいしなぁ、と考えていると、妻から救いのLINEが入ったのでした。
「道の駅とかでハチミツに漬けた梅干しを買ってきてよ」
なるほど。道の駅には売店のほかにレストランもある。道の駅だけに、雨具を着たライダーが入っても嫌な顔はされないはず、と思い至り、距離が丁度良い「道の駅 すさみ」に立ち寄ることにしました。

2日目の朝。未明から降り始めた雨が降り続いています。上下ともカッパを着込んで出発しました。(Kappa.がカッパを着て出発)

雨は小降りなので助かります。国道42号線を1時間少々走って「道の駅 すさみ」に10時半頃到着しました。レストランは11時開店とのことで、売店で梅干しに目星をつけてから、コーヒーを買って時間をつぶします。

開店したレストランでは「本日のお造り定食」に加えてノンアルコールビールを注文しました。ここでクーポンを2枚使用。


食後に売店で予め目星をつけていた梅干しを購入。ここで最後クーポンを使いました。

外に出ると雨脚が強くなって本降りになっています。

引き続き、国道42号線をゆっくりと走り続けます。
雨がヘルメットやカッパにあたって音を立てています。
雨が降っているのでスマートフォンをホルダーに装着することができないので、ナビは音声だけが頼りです。

バイクで雨の日に走っていて気づいたんですが、カーブの途中にマンホールがあったり路面にマーキングされていたりと、カーブは滑りやすくなっているんですよね。自動車だと「少し滑った」くらいで済みますが、バイクだと一発で転倒です。ヘルメットのシールドについた雨粒の先にある路面を凝視しながら、マンホールに乗らないように注意しつつカーブを通過していきます。

タイヤが跳ね上げた水しぶきが靴を濡らして、靴の中に水が溜まってきます。手袋は今回のツーリングに向けて新調した電熱グローブでしたが、雨を吸って冷たくそして重くなってきます。横を大型車両が追い越していく時には水しぶきを全身で受け止めることになります。

やっぱり冬の雨天のソロツーリングは修行でした。孤独と寒さとの戦いです。

コンビニではホットコーヒーを飲みます。のどの渇きを癒すのではなく体を温めるために。。。

雨脚は衰えることなく降り続くなか和歌山市内に入りました。このまま海沿いを走るコースでも良かったのですが、予定通り京奈和自動車道を走って、かつらぎ町から国道480号で和泉市に抜けるコースをたどりました。このコースは山の中を走ることになりますが、大半がトンネルなので助かります。

「道の駅 くしがきの里」で最後のコーヒータイム。

ようやく自宅の駐輪場に到着。バイクを降りて歩くと靴の中の水がぐちゅぐちゅと音を立てます。

家に帰ると有難いことにお風呂が沸かされていました。湯船に浸かりながら今回のツーリングを思い返してみると、帰路は雨でつらい思いをしたものの、やっぱりバイクは楽しい!との結論に至りました。

また行きますよ~!

最後までお読みくださりありがとうございました。

ではまた。

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